乳糖不耐症について

15.03.19 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

 桜の開花が間近ですね❀だんだんと寒さも和らいで春らしい陽気となっています!!そんな時、ちょっと冷たい牛乳たっぷりのカフェオレをぐいっと飲んでしまい、お腹がゆるくなったことはありませんか? 

 牛乳や乳製品に含まれる「乳糖」が原因かもしれません。乳糖は、小腸から分泌されラクターゼという酵素により分解されます。分解された成分は、小腸に吸収されやすいのですが、分解されないと乳糖が消化吸収されません。アジア人は、乳児では多く分泌されていますが年齢とともにこの酵素ラクターゼが減少してしまいます。

 牛乳や乳糖を多く含む乳製品を分解しきれないほど摂取した場合、分解されない乳糖が小腸で高濃度となり、水分を引き寄せて、水溶性下痢を引き起こしてしまいます。チーズでは乳糖がわずかなので分解されます。ヨーグルトは、ラクターゼが含まれているため食べることが可能です。

 牛乳アレルギーと乳糖不耐症とは、発生機序が異なりますので別の病気となります。

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26.11.18 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

食事形態について

当院の副食の形態は、患者さんのお口・嚥下状態に合わせた内容で提供させていただいています。

一口大、きざみ、ミキサー等があります。また、“とろみ”があると食べやすい方にはとろみをつけています。

嚥下状態の確認には、医師・言語聴覚士・看護師によるVE検査を行い、適切な食事形態、とろみの量となっています。

病状にあった形態で、安全に食事提供され、治療への協力ができたらと思います。

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08.08.18 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

暑い日が続いていると、ごはんが喉を通らなくなってしまいます。

つい朝ごはんを抜いていませんか?朝ごはんは、水分補給には欠かせません。

ごはん1膳(170g=約0.5合)には、水分が約80㏄。お粥300gには、240㏄水分が含まれます。

また、味噌汁やスープを取り入れると、約180㏄の水分が取れます。塩分も含まれるので、水分と塩分を一度に摂ることができます。

立秋を迎えましたが、まだまだ厳しい暑さが続きます。食べることも意識しないと取れませんが、体調管理の一環として朝ごはん見直してみませんか?

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ごはんでもお花見です

20.04.18 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

 

今年の桜は早くに満開になり、いつもの年以上に綺麗でしたね。今は新緑が芽吹いて、また来年美しい花を咲かせてくれるのを楽しみにしています。
お食事でもお花見を味わっていただきたいと思い、4月4日に桜寿司をお出ししました。
いつもはおにぎりの方も、お寿司の日はバラ寿司を提供し、「おいしかったよ、全部食べれた」と嬉しいお言葉をいただきました。

皆さんの入院生活に季節感をもっていただけるように献立作成も頑張っていきたいなと思っています。

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お餅を食べるときは注意しましょう!

27.12.17 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

2017年ももう残りわずかですね。この季節になるとお餅を食べる機会が多くなります。

お餅は窒息のリスクが高い食品です。毎年、注意喚起されながらなかなか事故がなくならないのは

食べ慣れているので「自分は大丈夫!」という過信があるからかもしれません。

窒息のリスクを知って食べ方に気を付けましょう。

    ≪詰まらせないための工夫≫

1.お餅を食べやすくしましょう。

大きなお餅は危ないので、噛む力・飲み込む力に合わせて小さく薄切りにしましょう。

2.水分と一緒に食べましょう。

水分が足りないと、のどに張り付いて飲み込みにくくなったり、詰まりやすくなります。雑煮にするなど、

できるだけ水分と一緒に食べましょう。

3.一人で食べないようにしましょう

一人で食べると詰まらせた時に危険です。高齢者がお餅を食べる時は、家族や周囲が目を離さないようにしましょう。

 

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濃厚流動の種類と栄養部の紹介

16.09.17 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

当院での経管栄養で提供させて頂いている、濃厚流動食は現在8種類(容量を分けると11種類)です。
消化態栄養剤と半消化態栄養剤のタイプ
1ml=1.0kcal、1ml=1.5kcal、1ml=2.0kcalのタイプ
1本あたり200ml、300ml、400mlのタイプ
たんぱく質の少なかったり、褥瘡用にアルギニンが含有されている食品
さまざまな種類で病状に合わせて対応させて頂いています。

 

栄養部では、管理栄養士、調理師、調理員あわせて11名のスタッフで食事を作っています。
スタッフ年齢は、10代~70代まで幅広いですが、協力して衛生管理に気を付け作業を行っています。
当院で働き始めて、調理師免許を取得したスタッフもいます。
これからも、食事から治療の助けになるように日々勉強し、おいしい料理を提供していきたいと思います!

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02.06.17 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

6月に入り、じわじわと蒸暑くなってきました。

こんな時は、台所は暑いし簡単にごはんを済ませたいな~と考えてしまいます。

あっさりとした、ソーメンやうどんなどは食が進みますが、どうしても単品になり栄養価が偏ってしまします。

そんな時はプラスに「卵」や「豆腐」「枝豆」を添えてみてはどうでしょうか?

また「ワカメ」「もずく」など無理なく取れる食品で工夫をしてみるのはどうでしょう。

少しずつですがたんぱく質や野菜も取り入れ、これから始まる夏を乗り切りましょう!!!

 

 

褥瘡とアルギニン

08.02.17 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

栄養素には様々な種類がありますが、褥瘡改善に効果があるとされているものには、「鉄」「亜鉛」「ビタミンA」「ビタミンC」「銅」「アルギニン」「オルニチン」等があげられます。

当院の褥瘡改善目的として「アルギニン」含有量の多い濃厚流動食や補助食品を使用させていただいています。

「アルギニン」とは?

タンパク質の一つになります。食品では、鶏胸肉、豚ロース、大豆製品に多く含まれています。

体内で作れる非必須アミノ酸ですが、褥瘡などの高度侵襲時には、体内で作ることが追いつかないため、栄養補給として摂る必要があります。

効果:コラーゲンの生成を促進、免疫を高める作用のホルモン分泌を促進、血管を広げ血流を良くする作用

摂取量:1日に20,000㎎以上は過剰摂取となります。大量に摂取してしまうと胃痛や下痢を生じてしまいます。

また敗血症などの感染性侵襲時には、炎症を助長してしまうため投与は禁忌とされています。

栄養素もさまざまな効果があると日進月歩です。日々情報にアンテナを張って還元できるようにしたいですね。

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嚥下障害とは?

19.10.16 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

普段食事をする時、無意識に飲んだり食べたりしています。しかし食べることは奥が深く、摂食嚥下とは、食べ物を認知し、口で取り込み、飲み込むまでの機能の総称をいいます。
この機能に障害が起きると低栄養状態、誤嚥、窒息などの事故につながります。

こんな症状があれば、摂食嚥下障害の恐れがあるので参考にしてみて下さい!!!

① 食事の最中からうとうととして、寝てしまったりする。

② 食事が始められない、口を開かない。

③ 食事に集中できない。wasyoku

④ 次から次へと食べ物を口に運んで食べている。

⑤ 食べている間に姿勢が傾く、のけぞる。

⑥ 食べ物を取り込んでも口がほとんど動かない。まる飲みしている。

⑦ ペースト状の食事でも噛むような動作をして食べる。

⑧ 噛む必要のある食べ物に対して、ねじれるような下あごの動きがない。

⑨ 水分でよくむせる。

⑩ 食事中や食後の呼吸音や声に、ゼロゼロとした音が混じる。痰が増える。

当院では、摂食状態を内視鏡にて検査する「嚥下内視鏡検査」を医師を中心にコメディカルが集まり実施してます。
検査食も症状に合わせて、ゼリー、ペースト食を食べて頂いて検査を行っています。

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食中毒に気を付けましょう!

09.07.16 / 栄養部だより / Author: / Comments: (0)

5月~10月は高温多湿であるため、食中毒が多く発生するので、食品の取扱いに気を付けましょう。

 

食中毒の原因

*カンピロバクター〈生・加熱不十分の鶏肉〉

*腸炎ビブリオ〈生・加熱不十分の魚〉

*サルモネラ〈鶏卵の殻〉

*黄色ブドウ球菌〈手指の傷、鼻・耳の中〉

*腸管出血性大腸菌〈生の肉〉

他にも、菌で汚染された食品や手などが原因となります。

 

食中毒予防のために以下のことに気をつけましょう !

*食事の前、調理の前に石鹸で手を洗いましょう!!

*食品の加熱の際、中まで火を通しましょう。

*食品は室温で長く放置しない。

 

夏場は脱水にもなり、重症化しやすいです。

以上のことに気を付けて、夏を乗り切りましょう☆

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