演奏者の孤独(3)

05.02.14 / 演奏者の孤独 / Author: / Comments: (0)

連載です。

レコードです。 ステレオ(stereo)って すごいですよねえ。 っていうか、当時すごかったですよねえ。 左右、二つのスピーカーから別べつの音が出るんですよっ。 レコードの溝の左右、針の先の左右で Left,  Right , に分かれているって聞いたんですがそうなんでしょうね。

私が中学校1年のころ(1981年)だと思うんですが、victor のステレオを御父さんに買ってもらったんです。 本当は、兄と弟と私の3人でいろいろカタログ見てNEC の DIANGO( ジャンゴ)っていうステレオセットがいいなって決めてたんですが( っていうかゴダイゴがジャンゴっていう曲で宣伝してたから)、両親と一緒に買いに行った電気屋さんで、diango が在庫無くって、店員さんにこれがいいですよって言われたのが victoer stereo だったんですよ その場でこれって決めて(あんなに検討してたのに)。 納入が1週間くらい先だったんで本当に3人で心待ちにしていました。 両サイド、左右スピーカー(カバーが紺色の)と、なか側にラック二つ。 メインアンプ、カセットデッキ、ラジオ(AM,FM)チューナー、テレビチューナー(音声のみ)。 右側ラック上段にLP レコードを再生できるカートリッジ自動のプレーヤー、下段は LP レコードを収納するスペース。 この形態は当時のステレオの標準的なかたち。 この victor stereo セットがきて、3人で聴いた LP はゴダイゴの CM song graphity と、西遊記 sound truck 。 自動で針が LP レコードのふちに舞い降りるんです! すごい! もうこれでレコードに傷つかないっ! そして 特に、ゴダイゴのミッキー吉野の演奏する synthesizer  の音をそのステレオで聴いた時は、本当に新鮮で、これが現代のサウンドだと感動し、鮮烈な印象を受けました。 おそらくほとんどの日本人が最初に聞いた synthesizer の音というのは、 ゴダイゴの 、モンキーマジックでミッキー吉野が Roland. Jupiter- 4(というsynthesizer) で演奏したあのウイーーーンッ という孫悟空がキントウンに乗って飛んでいる様子を音的に描いたあの音であると思います。 ステレオとして右側から左側へ、など音像の移動が聴かれたと記憶してます。 あの音を知らない人はあまりいません(年代にもよりますが)はずです。 タラリーーーーーン(両手:蜘の巣クラッカー放出っ)with a little bit of monkey magic.  There’ ll be fier works tonignt. . .   あと、当時、毎週日曜日の夜9時ころやっていた cm で、このー木なんの木、気になる木ーーっていうコマーシャルと対になっていた、日立製作所(?)の cm でのゴダイゴの What did you do for tomorrow ?  とう曲もあり、これも最初のイントロが Roland. Jupiter- 4 の synthesizer の音ですねえ。 Synthe- lead といわれるものの代表的なサウンドといえるのではないでしょうか。 Portopia っていうのもあったですね。

長くなってしまいますので いったん終わり。 M.T

つづく。

 

演奏者の孤独 (2)

21.01.14 / 演奏者の孤独 / Author: / Comments: (0)

連載です。

私が中学1年生の、あの夏のことはほんとうに忘れません。 最近の夏よりは熱くなかったように思いますが。 夏休み中の4階音楽室の暑さ、友達とブルーベリーガムをちぎって分けて噛んでたのを柴田先生に見つかり、というかにおいがするといってばれてしかられ、その頃は不良が流行ってて、みんなブルーベリーガムだった。 今でもそのにおいがその場の雰囲気とともに思い出される。 そして練習の後、直行でプールに行かされ、夏のプール実習だったか宿題であったか、吹奏楽部員は一斉にプールで泳ぎ出席簿や記録をつけられていました。 思春期に突入するころでした。 吹奏楽での演奏曲は 大草原の小さな家、YMO メドレー、ミッキーマウスのテーマ などでした。

ところで、その当時、好きな曲はレコードをかけて聴いていましたが、レコードって知ってますか? シングルって知ってますか? 現在では CD かMP3 ファイルで パソコンや i- pod とか、digital file  になってますが。 私は、というか私の兄弟は、フィンガーファイブ、キャンディーズ、ピンクレディー、沢田研二、アリス、ゴダイゴなどのシングルレコードを結構たくさん持ってました。 私の家でこれを再生するプレーヤーは、茶色の、40×30 cm くらいの大きさの外装プラスチックのやつで、シングルをセットして(レコードを回転盤に乗せて)、回転スピード44か33(?)か選択して回転スイッチを押して自動回転させ、手動で針のアームをレコードの最初のふちにおろして、アナログ・モノラルの曲を聴く。 これが音楽の基本。 であったと、大きくなってから思いました。 その当時は、シングルレコードの扱いには特に気がねなく思ってまして、弟が、行くぞって言って、フリスビーみたいに平行にクルクルって 投げてくるんで、それを私が両手で パッと 受けるんですが、 レコード盤に傷がつくなどという感情は全くなく、ただ、落として割れるのは困るくらいの感じでした。 まあ、再生しているとぶつっていって針が飛んで、着地すると音楽が途切れたりだいぶん進んでたり、逆に戻ってしまう場合 endless になったりするなあ とわかってはいたんですが。 ところが、LP レコードっていう大きな直径のレコードがあるって知ったのです。 また、stereo っていうレコードが発売されるようになっていたんです。 これはかなりの culture shock でありました。

つづく

 

演奏者の孤独

18.01.14 / 演奏者の孤独 / Author: / Comments: (0)

音楽部所属 M.T. でございます。 このコーナー、はじめて投稿します。 さて、どこから話しましょうか。 孤独な演奏者。 私の音楽人生 ですが。

 

私が小学校4年生にあがった時、全員部活動所属を必修とするとの通達がありました。 サッカー部しかありませんでした。 小学校4年生。 1978年かな。

インサイド・キック 知ってますか? 右足(効き足)を右に直角に(左軸足は真直ぐで)開いて内側のくるぶしより少し先の方でけるのです。 味方にパスするときはほぼ必ずサイドキックです。 インステップ・キック 知ってますか? シュートするとき足の甲をまっすぐのばして、甲でボールを直撃する。 ハーフ って知ってますか? mid fielder とも言いますが、バックでもフォワードでもない真ん中へんにいてボールを受け渡すポジションのプレーヤーのことです。 こんなことを覚えながら授業後は暑い日も寒い日も、毎日が過ぎていきました。 部活の後は、明るい日はサッカーテニス(地面に田んぼの田を書いて、一人あたり正方形約2平方面積で4エリア正方形、1~4の順位制、ピンポン形式するサッカー)を毎日しました。 それも今では考えられない、近くのどこでも公園に行って日が暮れる寸前まで ほんとうに楽しく おおはしゃぎ。 これほど面白いゲームってこの世の中にあったでしょうか。 今でもあの時の楽しさは忘れません。 私のほか3人ボールけれる(パントキックできる)人がいたら今すぐやりたい。 駐車場で。 たぶんふつうならぼくにかなう人はいない。 かな?

その頃は、沢田研二 勝手にしやがれ がレコード大賞で、麦わら帽子。 その後は、ゴダイゴのガンダーラ、モンキーマジック、銀河鉄道999、と英語の歌詞にあこがれて、意味も知らずにカタカナをふって覚えて歌っていました。 兄もぼくも弟も。 (兄だけは意味を知っていたか?)

私が中学校に入るとまた、全員部活動所属必修の通達でした。 かねてよりサッカー好きの私は当然サッカー部希望でした。 しかし、中学校は、近くの3つの小学校の集合体のためサッカー少年ばっかりたくさんおり、サッカー部希望人員オーバーということで選抜試験が行われました。 そして私はサッカー部に所属できず、吹奏楽部の柴田先生という女性教師に入部を勧められたのでした。

吹奏楽部は女の子ばっか。 95%以上女性。 中学1年生で私はその中に男子新入部員として入ってしまったのです。 なんか、覚えてるのは、最初、イーって してみろって柴田先生に言われて、お前はトロンボーンだって。 後で聞いたら、歯並びの状態をみて、合いそうなマウスピースの直径を考えてトランペットか、ホルンか、トロンボーンか、ユーホニウムか、チューバかを決めるんだって。 って、木管はどうしてるの?

そうして、全く楽譜など知らないのに私は4階音楽室でトロンボーン。 まどの外ではサッカー部の練習の掛け声。 もう、すでに暑くなった日々でした。

つづく