薬局だより
29.01.14 / 薬局だより / Author: kurakita
今年は1月20日が大寒でした。 大寒(だいかん)とは、二十四節気の24です。 寒の内(小寒から立春前日)の中日で 1年間の中で1番寒い時期、と言われています 武道では、この時期から寒稽古が行われます。 また、無病息災を願って冷水に入る、「大寒禊」も行われます 健康に気をつけて、すごしましょう。
ノロウイルス
先日、静岡でノロウイルスの感染がおき、1000人を超える感染者が出ました。 ノロウイルス 感染源は給食の食パンでした。パン工場で焼きあがった後の作業でノロウイルスが付着したようです。
ノロウイルスの感染経路
①牡蠣などの2枚貝を介した食中毒
②ヒト-ヒト感染
ノロウイルス
▼ノロウイルスに感染すると?
潜伏時間(感染してから発症するまでの時間)は24~48時間で,主な症状は,吐き気・おう吐・下痢・腹痛です。発熱は軽度です。 通常,これらの症状が1~2日続いた後,特別な治療を必要とせずに治ります。後遺症もありません。 また,感染しても発症しない場合や,軽い風邪のような症状の場合もあります。 ただし,幼児や高齢者など体の抵抗力が弱い人が感染すると,脱水症状を起こすなど重症になることがあります。水分と栄養の補給を充分に行うなど注意が必要です。
※感染すると,ふん便やおう吐物には大量のノロウイルスが含まれています。下痢等の症状が改善しても,通常では1週間程度,長いときには1ヶ月程度ノロウイルスの排泄が続くことがあります。食中毒を防ぐため,感染した場合は,しばらくの間,直接食品を取り扱う作業を控えるなどの注意が必要です。 感染を予防するためには 手洗い ノロウイルスによる感染症は、多くの場合、ウイルスに触れた人の手を介して感染が拡大します。一般の皆様においても、医療スタッフ・調理スタッフにおいても、流水と石鹸による手洗いによる習慣をしっかりとつけることが、感染予防の基本です。用便後、排泄物の処理後、調理や食事の前には必ず手を洗うようにしましょう。
排泄物・嘔吐物の処理
万一、糞便や嘔吐物の処理の際には、処理をする人自身への感染と、家庭や施設内への汚染拡大を防ぐために、適切な方法で、迅速、確実に行うことが必要です。
◎ あらかじめ、次の物品を準備して、処理にあたりましょう。
使い捨て手袋、マスク、ガウンやエプロン、ふき取るための布やペーパータオル、ビニール袋、次亜塩素酸ナトリウム、専用バケツ、その他必要な物品など。
嘔吐物は使い捨ての布やペーパータオルなどで、外側から内側に向けて、拭き取り面を折り込みながら静かに拭き取ります。
使用した使い捨ての布やペーパータオルなどは、すぐにビニール袋に入れ密閉して処分します。
嘔吐した物が付着していた床とその周囲は、0.10%次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)を染み込ませた布やペーパータオルなどで覆うか、浸すようにして拭いてください。処理後は、手袋をはずして流水と石鹸による手洗いを十分にしましょう。手袋の処分にも気をつけましょう。
嘔吐物等の拭き取りと消毒が徹底されていない場合は、乾燥した後にウイルスが室内に拡散し、感染が拡大するおそれがありますので、室内の適正な換気を行うことが大切です。
ノロウイルスの感染力を失わせるには,加熱や次亜塩素酸ナトリウムが有効です。
■便やおう吐物が付着した床,衣類,トイレなどの消毒をする場合…
濃度が 0.1%(1,000ppm) の消毒液を使います。
■おもちゃ,調理器具,直接手で触れる部分などの消毒をする場合…
濃度が 0.02%(200ppm) の消毒液を使います。
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塩素消毒剤の簡単な調整方法 |
市販されている次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)は5~6%の濃度となっているので、500mlのペットボトルを用いて希釈すると便利です。500mlのペットボトルのフタには5ml入ります。
①次亜塩素酸ナトリウム製品の原液をフタ2杯ペットボトルに入れる。
②水道水を入れて500mlとする。
これで約1,000ppm(0.1%)の次亜塩素酸ナトリウム液となります。
③それを5倍希釈すると200ppm(0.02%)となります。
なお、塩素剤の使用にあたっては、使用上の注意を十分確認して行ってください。
■ご家庭でも、適切な消毒で感染をふせぎましょう。
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