春の身近な雑談タイム

13.04.16 / 薬局だより / Author:

桜こんにちは。DI室です。

今年も桜の花は散り始めましたね。(東北の方はこれからが見頃ですねー。一度行ってみたいですねー。)日本においては、サクラは公式には国花ではないものの(日本では法律で決まっている花はない)、国花の一つとして菊と同じように扱われていますね。英語では桜の花のことをCherry blossomと呼ぶのが一般的ですが、日本文化の影響から最近では、sakuraと呼ばれることも多くなってきています。お花見にやってくる外国人も増えているようです。  サクラは、バラ科スモモ属サクラ亜属に分類される落葉広葉樹です。(日本では国有種・交配種を含めて600種以上の品種が確認されているようです。)

※<雑談>

日本の  国花(桜・菊)  国鳥(キジ)  国石(水晶)  国菌(麹菌) 国魚(錦鯉)         国蝶(オオムラサキ) 国技(法令で決まっていないので正式にはないが) (相撲・⦅柔道・剣道⦆)

桜の花が終われば、桜は葉っぱが出て、そしてさくらんぼの時期になりますね。

桜のピンク色は、とてもリラックス効果があるそうですよ。ホルモンのバランスを整え、特に女性にとっては美しさを運んでくれる色なのですって。その上若返り効果も期待できるので、この時期嬉しいですね。そして桜の香り。花にはあまり香りはないですね。桜の花粉にはエフェドリンという物質が含まれています。エフェドリンは、アメリカで爆発的にヒットしたダイエットピルにも含まれている興奮剤で、医療では喘息などに使用されています。

桜茶や葉っぱで包んだ桜餅は香りがありますよねー。塩漬けされることで糖が分離し、「クマリン」という物質が生成され、甘い香りを放つようになります。

※クマリンは抗酸化物質のポリフェノール・フェノール酸系に分類される香りの成分でセリ科やマメ科、パセリ、かんきつ類に含まれ、バニラに似たうっとりするような濃厚な香り。味は苦味がある。

あのサクラの香り「クマリン」には、リラックス効果(アロマ的効果)、鎮静作用、催眠作用、精神の高揚、抑うつ、二日酔い予防作用、血圧低下作用、抗菌作用、喘息を抑える、去痰・咳止め、解熱、解毒作用(風邪を引きそうな時でも、風邪を引いてからでも使え、鼻づまりの息苦しさも改善してくれるとか。)があります。また、血液をサラサラにして血行を促進する作用があり、冷え症・腰痛・関節痛の改善にも効果を発揮するのだそうです。(アルツハイマーの回復やガン抑制作用、血圧を上げる作用もあるとか書かれているものもありました。??)ところが一方で、そのクマリンは肝毒性(発ガン性)を持つため、大量摂取すると肝機能に異常をきたす可能性があると言われています。それはあくまでも「大量摂取」の場合なので、1日に何十個も食べない限り、なんら人体には影響はないそうです。

※桜の香りに似た(クマリンを含有する)ものに、トンカビーンズ(右写真)の精油トンカビーンズ香水(シャネルのNo.19プードレ等)にも使用されているとか。

桜餅に葉っぱが巻かれているのは簡単に言うと「味のアクセント」あの葉っぱは塩漬けされており甘い餅にちょっと塩味を加えることで味が締まり、甘さを引き立ててくれているのです。いわば、スイカに塩をかける原理と似ているのでしょうね。(ちなみに、私はスイカには塩をかけませんが)他にも、乾燥防止の意味合いもあります。

お好み焼きに関西風と広島風があるように、桜餅の世界でも関東風と関西風がある事を知っていますか?関東風(長命寺-ちょうめいじ) はクレープ生地のように小麦粉を引き伸ばした生地であんこをくるんでいるものにたいして、関西風(道明寺-とうみょうじ)は、道明寺粉で作られており、つぶつぶ感があって、まるでお餅のように丸い形をしています。どちらも塩漬けの葉っぱでつつまれている点などは同じです。

 

長命寺  桜もち ③   桜もち  ① 道明寺

 

なんでも、桜餅の起源は長命寺タイプ。その後、道明寺タイプが美味しいと評判となり、全国に広まったそうです。起源なのにもかかわらず長命寺タイプは関東や東北地方のみなのに対して、道明寺タイプは全国区のようです。ただ、長命寺タイプは静岡県の富士川くらいまで広まっているので、分かりやすく関東風(長命寺)、関西風(道明寺)と言われるようになったようです。(他にも地域により異なるものが作られています。)オオシマザクラ

ところで桜餅の葉っぱは、伊豆の温暖で雨の多い気候で育ったオオシマザクラという桜の葉っぱ(この葉の特徴は、葉の裏に産毛が生えていないこと)が良いそうです。(静岡県松崎町で桜餅の葉にするために専用で育てている場所があります。「クマリン」が多く含まれているので、独特の香りと色を出す事ができるそうです。)                                                                           桜もち

桜餅の葉っぱは、食べますか?それとも残しますか?                       甘いお餅としょっぱい葉っぱのハーモニーが美味しいということで意外と食べる人が多いらしいです。お茶会などかしこまった席では、桜餅から桜の葉をはがし、その葉を折ってお餅の下に敷いておき、左側から一口サイズに切るようにして頂きます。残った葉や軸は懐紙に包んで持ち帰るかお皿の隅にまとめておくのがマナーとされているとか。(手が汚れたら、懐紙で拭いましょう。)葉と一緒にいただくのでしたら、楊枝を使い一口サイズにプスプスとさしていきます。イメージは切り取り線を作るような感じです。切り取り線が出来たら楊枝を使い切り取ります。元々、葉っぱは味付けなので、既に付いていますし、目と鼻で楽しむものなので、食べなくてOKと言うかどちらかというとマナー的には食べない方が良いみたいです。(食べない方が健康の為というお店もあれば、「ぜひ葉の香りと塩味もお餅と一緒に味わって下さい」というお店もあるらしいです。)結局、お家で食べる場合は、好きなように食べるのが良いという事でしょう。       さくらんぼ

[さくらんぼ]                                          ・・・果肉にソルビトール(天然の甘味料で糖アルコールの1つ)が含まれます。             この成分は消化されにくい。(血糖値は上がりにくい)                                (シュガーレスのガムやキャンディにも同成分が使用されているものがあります。)                                                      食べすぎるとお腹が緩くなることがあり、                             胃腸の弱い人が食べると下痢や腹痛を起こすことがあります。                                         また、不溶性の食物繊維が豊富に含まれているため、過剰摂取により便秘になることもあります。  ・・・種には「シアン化水素」(猛毒の1つで、俗にいう「青酸」というもの)が含まれる。

花粉症とつくし

最後に、花粉症の方も最近では多いと思います。花粉は一年中飛んでいます。花粉症対策でマスクをしている人も多いですねー。そして、めがね、サングラスを掛けるかたもいると思います。そこで今では多くの人に知られている、花粉症に効く食材として、その辺の道端などによく生えている「つくし」 があります。つくしの袴の部分を取り除いてあく抜きをして、おひたしや煮物、卵とじ、佃煮、天ぷらなどの料理」の仕方が一般的なようです。できるだけ沢山食べた方がいいようです。つくし飴も売られていますねー。つくしには不飽和脂肪酸類・フラボノイド類・コハク酸・オニチン・αーリノレン酸・アビゲニンなど高活性の含有成分があり、抗アレルギー成分が入っていて、花粉症の原因物質であるロイコトリエンやヒスタミンの遊離を抑制し抗アレルギー効果をしめします。

<花粉症に効く食べ物>レンコン

レンコン(レンコンの表面にある黒ずみだったり黒い斑点は実はポリフェノールの一種「カテキン」なんですって。アレルギー症状を起こす抗体の血中濃度が下がったというデーターがあるそうです。)わさび

わさび (ワサビの成分が、花粉のアレルゲンタンパクを別物質に変えるため、花粉症の発症を抑える働きがあるそうです。)バナナ

バナナ (8週間毎日食べ続けている人について、花粉症の「くしゃみ」症状が緩和されたというデーターがあるそうです。)しそ

しそ  (シソに含まれる「αリノレン酸」には抗アレルギー作用がおることから、花粉症予防効果が期待できるそうです。また、シソに含まれるフラボノイドの一種で「ルテオリン」には、IgE抗体の分泌を促して花粉症の原因物質を抑える作用も。)

玉ねぎ (ポリフェノールの一種のケルセチンを含んでおり、花粉症の改善に十分な効果を発揮してくれるそうです。)たまねぎ

ふき  (ポリフェノールの1つであるフキノール酸が含まれています。このフキノール酸には、細胞からヒスタミン、ロイコトリエンがでるのをブロックする働きがあります。)ふき

ヨーグルト(花粉症の原因であるIgE抗体の活動を抑制する作用もある事から、アレルギー症状にも有効とされているそうです。)ヨーグルト

甜茶  (花粉症が発症する前から飲み始めたほうが効果が高いと言われており、花粉が沢山飛び始める2週間前から予防策として飲みだすのが効果的とか。)甜茶

キクラゲ(最近花粉症対策として話題になっているビタミンDです。そのビタミンDを多く含むキノコといえば、キクラゲだそうです。)キクラゲ

青魚  (青魚に含まれるEPAやDHAは、鼻づまりを起こすロイコトリエンの発生を抑止することが判っています。)青魚

<花粉症を悪化させる食べ物>                                生トマト

生のトマト(ヒスタミンを多く含んでいるのでNGだそうです。スギ花粉症やヒノキ花粉症の人ではトマトに対する注意が必要のようです。)メロン

メロン (秋に多いブタクサ花粉症の人はウリ類のスイカ、メロン、キュウリに対する注意が必要のようです。)牛乳やチーズ

牛乳やチーズ(牛乳やチーズは、食物アレルギーや花粉症の引き金になりやすいといわれています。)ファーストフード

ファーストフード(ファーストフードが体に悪い理由に「トランス脂肪酸」を多く含んでいることが挙げられます。このトランス脂肪酸は免疫機能を低下させる食品とされています。)アルコール

アルコール(日本酒、ビール等に含まれるアセトアルデヒドが鼻水、くしゃみ、鼻づまりなど、主に鼻に起きる症状を悪化させるそうです。)ハム・ソーセージ

ソーセージ・ハム(加工食品のソーセージやハムには亜硝酸塩が含まれていることがあります。過敏症を高める刺激物質が含まれているので、花粉症の症状がひどくなる可能性があるそうです。)砂糖

砂糖  (砂糖には粘液の分泌を促す成分が含まれていて、これがアレルギー症状を悪化させる可能性があるそうです。)小麦粉

小麦粉 (小麦粉のグルテンは、ホルモンのバランスを崩したり、免疫構造を弱めたりしてしまうことがあるそうです。)マーガリン

マーガリン(マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸を多く摂りすぎると細胞膜や粘膜が弱まり、結果としてくしゃみや鼻水といった症状が出やすくなるということのようです。)辛いもの

辛いもの(香辛料をはじめ刺激物は、鼻の粘膜にある毛細血管を広げてうっ血・充血させてしまいます。それにより、鼻水の量が増えたり、鼻づまりをますますひどくしてしまうからのようです。)

また、花粉症は免疫バランスの崩れが原因の1つであるため、健康バランスを考える人には、カフェインレスも選択肢としてお勧めです。                                 ※カフェインは体の免疫バランスを整えるのにとても重要なビタミンCや鉄分、セックスミネラルと呼ばれ牡蠣にも多く含まれる精力に必要な亜鉛や、イノシトール(ビタミンBの一種)などを失うと言われていますので。

特にアレルギー体質の方は、便通を良くし、さらに腸内環境を良くしましょう!(少しは改善されると思います)

長々と最後まで雑談にお付き合いいただきありがとうございました。(お疲れ様でした!)

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