けんちんは誰でしょうか?

02.06.23 / 栄養部だより / Author:

梅雨ですねぇ。食中毒が起きやすい気象条件です、食材の取り扱いには注意したいです。

話は変わり、料理の名前は、なんでこんな名前なんだろう?という名前がありますよね 。

以前は、助六寿司の由来について説明いたしましたが、まさかの歌舞伎からでした。
病院のお食事では、味噌汁、すまし汁等のお汁を提供させていただいています。
その中で、「けんちん汁」という汁があります。
献立作成者としては、そういえば昔学校給食でも出てたから気にしていませんでしたが、
不思議な料理名ですよね。

調べたところ、2つ由来がありました。

① 中国の精進料理である普茶(ふちゃ)料理の一種である巻繊(けんちゃん)が日本語に
なったという説。

② 鎌倉にある建長寺で700年以上前から食されている、動物性のたんぱく源を使用していない
汁のことで、建長寺(けんちょう)が名前の由来。
建長寺で修行した僧侶が各地に派遣され、全国に広まったとされています。
今でも、建長寺では、大鍋にいれた汁が振舞われるおまつりがあるとのこと。

どうやら、由来は人の名前ではないようです。懐石料理も名前の由来が仏教からきていることから、
料理の名前を辿ることも面白いですね。海外の料理でも、修道院で作られていたことが由来のものも
ありますからまた調べてみようと思います。

病院のけんちん汁です

具材は大根、人参、里いも、豆腐です。

 

 

栄養部

参考出典:農林水産省Webサイト
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/35_1_kanagawa.html

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