検査室だより(秋号)

10.11.14 / 検査室だより / Author:

検査室だより(秋号)
 紅葉も美しく見ごろとなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

秋壁面

今回は、インフルエンザの検査を受ける前に知っておきたい3つのポイントについてお話ししたいと思います。
ポイント1;インフルエンザの検査方法
      ①鼻の奥やのどの奥を細い綿棒で拭う。    
      ②採取した綿棒を検体処理液に入れ採取検体を抽出する。
      ③検体処理液を検査キットに滴下  
      ④3~8分でキットに陽性ラインが出現しているかを目視判定
ポイント2;インフルエンザの検査のタイミング
      インフルエンザウイルスは、一度体内に入ると、爆発的な速さで増殖します。
      1つのウィルスが8時間後には100個、16時間後には1万個、24時間後には100万個と言われています。
      このため、インフルエンザが疑われる症状が発症してすぐ検査を行った場合、インフルエンザの数が少な
      いため検査キットでは判定できない場合がありますが、12時間以上たっていればインフルエンザウイルスは
      増殖して数がふえているため、検査キットで判定できるようになるのです。
      また、抗インフルエンザ薬は、体内でインフルエンザウイルスが爆発的に増殖する前に飲んだ方が効果が高い
      と言われていますので、インフルエンザの検査を受けるのは、遅すぎてもよくありません。
      抗インフルエンザ薬が有効となるのは、発症してから48時間以内に服用した場合です。
      すなわち発症後、12時間以降、48時間以内となります。
ポイント3;インフルエンザ検査の費用
      ・感染症免疫学的検査  150点
      ・検体検査判断料     144点
      ・初診料(初診の場合)  270点      
      ・合計(初診の場合)   564点
インフルエンザの検査でかかる点数は上記のとおりです。3割負担の場合は、実費で2000円弱で受けられるということになります。
インフルエンザは、症状が重くなることが多いため罹ってしまうと大変ですね。以上のことを参考にしていただき、      
「インフルエンザかな?」と思われる症状が現れたら、適切にインフルエンザの検査を受け、早期回復、2次感染の予防に つなげていただければ幸いです。
by検査室

Comments: 0

Leave a Reply

« | »