新着情報
NEWS
 

骨粗鬆症(骨密度)

【骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは?】

骨粗鬆症とは、骨密度が低下したり骨の質が低下することで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。骨の新陳代謝(骨を作る力と壊す力のバランス)が崩れた結果骨密度が低下することが多いとされています。

特に女性に多く、70代女性の約3人に1人が骨粗鬆症と診断される可能性があります。

骨粗鬆症による骨折(脆弱性骨折)は以下の部位によく見られます:

– 背骨(椎体)
– 太ももの付け根(大腿骨近位部)
– 手首(橈骨)
– 肩の付け根(上腕骨近位部)

背骨の骨折は気づかないうちに起こることもあり、慢性的な背中や腰の痛みの原因になることもあります。

【骨粗鬆症の原因(リスク因子)】

以下のような方は骨粗鬆症になりやすい傾向があります:

– 高齢(特に閉経後の女性)
– やせ型、低栄養状態
– 家族に骨折の経験がある
– 喫煙、過度のアルコール摂取
– 運動不足
– 胃の手術歴、糖尿病、甲状腺疾患
– ステロイドの長期使用
– 関節リウマチなどの慢性疾患

【骨粗鬆症の予防法】

骨粗鬆症は予防がとても大切です。以下のような生活習慣を心がけましょう:

🥗 食事:カルシウム(乳製品、小魚)、ビタミンD(鮭、キノコ類、日光浴)、ビタミンK(納豆、緑黄色野菜)

🏃‍♀️ 運動:ウォーキングや軽い筋力トレーニングが効果的です。

☀️ 日光浴:ビタミンD生成のため、適度な日光を浴びましょう。

【症状(どうやって気づけばいいの?)】

以下に心当たりがある方は、一度医療機関で骨の健康をチェックすることをおすすめします:

– 身長が縮んできた
– 背中や腰が痛む
– 転びやすくなった
– 上記リスク因子に当てはまる

【診断】

骨粗鬆症は、骨密度の測定画像検査によって診断します。特に症状がなくても、骨折のリスクが高い方リスク因子のある方には検査をおすすめします。

 主な検査方法

  • DXA(デキサ)法
    もっとも信頼性の高い骨密度検査で、腰椎(腰のほね)や大腿骨(ふとももの骨)の骨密度を測定します。
  • MD
    レントゲンによって撮影された画像の濃淡などを評価して骨密度を割り出す方法です。簡単に短時間で撮影できることが特徴です。
  • X線(レントゲン)
    すでに骨折があるかどうかも診断基準に影響を与えます。背骨の骨折は気づかないうちに起こっていることもあります。
  • 血液検査・尿検査(骨代謝マーカー)
    骨の作られ方や壊れ方のバランスを調べる検査です。

↑骨密度検査装置:DXA(デキサ)法

【治療】

患者様一人ひとりの状態に応じて、年齢や原因、併用薬などにも配慮しながら以下のような治療の中から選択もしくは併用します。

  • 食事や運動指導
  • ビタミンDやカルシウム補充
  • 骨に対して女性ホルモンのように働く薬
  • 骨の吸収を抑える薬
  • 骨の形成を促す薬

倉敷北病院での検査と治療

月~土 診察可能です。※土曜日は午前中のみ

初診の方は外科/整形外科が対応いたしますが、元々当院の内科かかりつけの方は、担当の内科医にご相談いただいて差し支えありません。

当院ではこのページに記載のいずれの検査・治療実施可能です。

※院内採用している薬剤選択の関係上、薬剤の希望がある場合にも類似薬の提案となることはございます。