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COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断と治療

COPDとは

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主に喫煙などの長期の刺激によって気道や肺に慢性的な炎症が起こり、空気の通り道が狭くなることで息が吐きにくくなる病気です。進行はゆっくりですが、感染症などをきっかけに急激に悪化(増悪)することがあります。

主な原因

・喫煙(最も重要な原因)

・受動喫煙

・粉じんや化学物質への長期曝露

・大気汚染など

主な症状

・階段や坂道での息切れ

・長引く咳や痰

・風邪をひくと症状が長引く

・活動量の低下

診断方法

COPDの診断には呼吸機能検査(スパイロメトリー)が最も重要です。あわせて胸部X線やCT検査を行い、他の病気との鑑別を行います。また、息切れの程度や過去の増悪回数も治療方針の決定に重要です。

重症度分類(病気の状態をどう評価する?)

COPDの重症度は、肺の数値だけでなく、症状の強さや増悪の頻度を含めて総合的に評価します。

① 呼吸機能による重症度(GOLD 1~4)

呼吸機能検査で測定した1秒量FEV1※を用いて評価します。

※体格から予測される量の何%にあたる空気を1秒で素早く吐くことができるか。

・GOLD1(軽症):80%以上

・GOLD2(中等症):50~79%

・GOLD3(重症):30~49%

・GOLD4(最重症):30%未満

② 症状の強さ(mMRC息切れスケール)

日常生活での息切れの程度を以下のように評価します。

0:激しい運動でのみ息切れ

1:坂道や早歩きで息切れ

2:同年代より歩行が遅く途中で休む

3:100m程度で休憩が必要

4:着替えなど日常動作でも息切れ

※mMRC 2以上は症状が強いと判断します。

③ 増悪(急な悪化)の回数

過去1年間に増悪を何回起こしたか、入院が必要であったかを確認します。増悪を繰り返すほど、将来のリスクが高くなります。

④ 総合評価(GOLD分類:A・B・E)

・A群:症状が軽く、増悪が少ない

・B群:症状は強いが、増悪は少ない

・E群:増悪を繰り返す(症状の強さは問わない)

治療について

COPD治療の柱は、①禁煙、②吸入治療、③運動療法(呼吸リハビリ)です。

1)禁煙

禁煙は、病気の進行を抑え、増悪を減らすうえで最も重要です。必要に応じて禁煙外来・薬物療法を併用します。

2)吸入薬

LAMA(長時間作用性抗コリン薬)
LABA(長時間作用性β2刺激薬)

これらの気管支拡張薬を用いて、息苦しさや咳の原因となっている気管支を広げ症状と増悪を抑える治療が中心です。

ICS(吸入ステロイド)

吸入ステロイド(ICS は、すべてのCOPDに使う薬ではありません。増悪を繰り返す方、喘息と併発している人(ACO)など、状態により検討します(副作用リスクなども考慮します)。

3)呼吸リハビリ・運動療法

息切れがある方ほど、適切な運動療法で 息切れ・生活の質(QOL の改善が期待できます。栄養・筋力低下への対応も含めて行います。

4)ワクチン・感染対策

感染は増悪の大きなきっかけです。インフルエンザ、肺炎球菌、新型コロナなど、年齢や持病に応じて推奨されるワクチンをご案内します。

 

急性増悪のサイン

・いつもより息切れが強い
・咳や痰が増えた、痰の色が濃くなった
・発熱や風邪症状のあとに呼吸苦が続く

増悪は 『早期対応』 が重要です。急激に悪化し酸素吸入が必要になったりステロイドの点滴治療や抗生剤の治療が必要になります。症状が強い場合は早めに受診してください。

倉敷北病院では

月~土 内科・総合診療科にて診察可能です

呼吸機能検査・レントゲン検査・CT検査ともに当日の検査が可能です。

診断および、治療薬や呼吸器リハビリ、在宅酸素の処方が可能です。

急性増悪に対しての入院治療が可能です。

※呼吸状態が重篤な方、特殊な検査や専門治療が必要な方は、適切な医療機関へご紹介します。