5/27~6/13の期間、職員の皆さん健康診断お疲れ様でした。
ほとんどの方が空腹時採血をされており、中には午前中お腹が空いた方もいらっしゃるのではと心配しておりました。☆☆☆☆☆☆☆☆☆という訳で今回は【血液検査シリ-ズ(その1)】『食事の影響を受ける検査項目』についてお話したいと思います。
①食事で高値となる検査;
中性脂肪(TG)、血糖、インスリン、アルカリフォスファタ-ゼ(ALP)等
TGや血糖は、食事に含まれる脂肪や糖質が、小腸から吸収され血中に移動
することによって上昇します。インスリンは膵臓から分泌されるホルモンですが、血糖を元のレベルに戻すために上昇します。
また、ALPは一般的に肝機能障害、胆石、骨の病気などで上昇する酵素と認識されていますが、血液型がB型、O型の人では、食後に小腸型アイソザイムの分泌が増えるのでALP値が上昇します。これは、病的意義はないので注意が必要です。
②食事で低値となる検査;遊離脂肪酸(NEFA)、ケトン体、無機リン等
上記のようにたかが食事、されど食事なのであります。
そこで、健康診断前の食事のポイントをお教えしますね!
・健康診断の10時間前までに食事を済ませること。
・健康診断当日の朝食は控えるべきです。
・糖質や脂肪分の高い食事やアルコ-ルは前日に摂取しない方がよいです。
・当日水や無糖のお茶などは摂取しても問題ありません。
・食事の内容やタイミングによって、検査結果に影響が出ることがあるため、注意が必要です。
検査室