鉄欠乏はよく聞く栄養素の欠乏症ですが、銅欠乏症とは聞きなれない言葉と思われます。
銅は、微量元素の1つです。微量元素とは、1日の必要摂取量が100㎎以下、生体内に1㎎/㎏体重以下、または鉄を基準としてそれより少ない金属のことをいいます。
★銅の働き
銅は腸管から吸収され、肝臓へ運ばれた後、たんぱく質と結合して、全身に運ばれます。
運ばれたところでは酵素と結合して、様々な働きをします。
その中の一つとして、鉄の成分であるヘモグロビン合成に必須の酵素の原料となります。
ほかにも、免疫機能を高める細胞の代謝に関わりや、動脈硬化予防の酵素にも関わりがあります。
★銅の1日の摂取基準
日本人の食事摂取基準(2025年版)より
18歳~29歳 男性 0.8㎎ 女性 0.7㎎
30~64歳 男性 0.9㎎ 女性 0.7㎎
65歳以上 男性 0.8㎎、女性 0.7㎎
★含有量の多い食品
いか、たこ、納豆、がんもどき、ココア
★亜鉛との関わり
銅は亜鉛と吸収が拮抗するため、亜鉛含有量の多い製品を長期投与の際には亜鉛の欠乏に注意が必要です。
銅と亜鉛の比を1対10に調整が必要になります。
体の中には様々な栄養素が僅かですが、必要なんですね。
5月のカードは行事委員の方が張り切って作ってくれました。
🎏 栄養部