外来からのお知らせ

30.05.19 / 外来スタッフ / Author:

喘息を診断する補助検査として有用な NIOX VERO を導入しました。

検査も簡単で、約1分程度で結果も分かり、その場での診断に役立ちます。呼吸器専門の医師が週3回外来で診療しています。気になる方は検査されてみては如何でしょうか?

 気管支喘息とは気道の慢性炎症を本態として、変動性を持った気道狭窄(喘鳴・呼吸困難)や咳などの臨床症状で特徴付けられる疾患です。中でも気道の炎症を抑えることが重要な治療目標とされています。 気道の炎症の診断には、これまで喀痰検査や気管支肺胞洗浄液中の好酸球比率の増加等で評価していましたが、体への負担が大き、繰り返し行うことは困難でした。

 今回導入したNIOX VEROは喘息での好酸球性気道炎症により上昇する呼気一酸化窒素(NO)濃度を測定します。

NIOX VEROによる呼気NOの測定は、簡単で体への負担が少なく測定が可能なため、臨床的に優れた気道炎症のバイオマーカーと言われています。測定方法は深く息をはき、その後マウスピースをくわえて、息を大きく吸ってその後ゆっくりと一定の強さで吐くだけで、約1分後にモニター画面に呼気NO濃度が表示されます。

これまでと同様に呼吸機能検査やアレルギーの既往等の問診などを含めた総合的な診断が必要ですが、喘息の診断の補助になる検査として、迅速、簡便に評価でき数値化される方法はこれまでにありませんでした。 喘息かもしれないとご心配な方、現在喘息で治療中の方は、是非一度NIOX VEROでの呼気NO濃度を測定をご検討下さい。 詳しくは、お気軽にご相談下さい。

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