検査だより(夏)

28.07.17 / 検査室だより / Author:

暑中お見舞い申し上げます。毎日暑い日が続いていますが、皆さま夏風邪などひかれていませんか?夏風邪といえば、先日、石川県金沢市の社会福祉施設でのパラインフルエンザ集団感染のニュースが報道されました。今回は、このパラインフルエンザについてお話ししたいと思います。

パラインフルエンザウイルスとは?

ヒトパラインフルエンザウイルスは1~4型に分類され、主に1~3型がヒトの呼吸器の感染症を引き起こします。特に小さい子どもに感染することが多く、肺炎、気管支炎や細気管支炎などの下気道炎を起こす原因となります。一生の間に何回も感染し、ふつうは、風邪や咽頭炎となります。しかし、高齢者や免疫不全の患者さんの場合、重症の下気道炎を繰り返し発症することもあります。

パラインフルエンザウイルスに感染すると…?

パラインフルエンザの主な症状は、発熱、咳、声のかすれ、などです。ヒトパラインフルエンザウイルスは、通常1~7日が潜伏期間と考えられています。感染した人の気道の分泌物の中にウイルスがいます。気管では、痰と一緒に身体の中に侵入したウイルスを外へ吐き出そうとします。強く息を吐き出す動作が咳です。感染した人が咳をすることによって飛沫を飛ばし。気道の分泌物がついたものに他の人が触った手を通じて、目、口や鼻などの粘膜にウイルスを運び、周りの人を感染させます。ヒトパラインフルエンザウイルスは、飛沫中では1時間以上感染力を保ち、身体以外のものの表面についた場合は、数時間感染力を保ちます。

発熱、咳などの症状を感じたら他の人への感染を防ぐためにも早めに医療機関を受診するようにしましょう。

BY検査室

 

Comments: 0

Leave a Reply

« | »