カンボジアに旅して!
29.01.18 / 薬局だより / Author: kurakita
DI室 岡本 邦子
“岡本先生、いつになれば、カンボジアに来れますか?・”と彼女からの、電話。彼女と
の出会いは、FIP(世界薬剤師、薬学生国際会議)に日本代表として、初参加した時で
ある。
カンボジアにいままで、行きたいと思いつつも、常勤
の関係で、なかなか、いけなかった。
こんな状態なら、いつまでも、行けない!病院には、無理をお願いして、後輩の待つカン
ボジアへ、単身とんだ。
プノンペン空港まで、フライトで、約7時間。空港についたのは、日本時刻で、真夜中。
それから、彼女のくるまで、ホテルに。つくや否や、爆睡。
翌日、プノンペン市街から彼女の車で、デコボコ道路を約3時かん。(道路の整備がまだま
だ。)
やっと、NGOの集会所に。
“これでも、建物に、少し政府がおかねをだしてくれたんよ”
という窓もなく、吹きさらしのたてもの。訪れた時はちょうど、真夏の8月。
やはり、暑かった。扇風機は、昔、銭湯で、天井につるされていた物と同じ。
そこに、午前中だけで、約50人の住民が血圧や、HbA1c測定、簡単な健康相談に。
私も血圧や、HbA1cの測定、をおこなった。(大学院で、フィジカルアセスメントは学
んでいた)
そこで、異常があれば、日本の薬剤師会や病院薬剤師会から、送られてきている
アムロジピンや、ボグリボースを投藥。住民への説明は彼女の旦那さんが、カンボジア語
をしゃべるので、カンボジア語⇔英語の逐次通訳。
殆ど無料に等しい、この健康測定に来れるのは、現地でも、富裕層。
このイベントにすら、参加できない住民がたくさんいるのだ。
あらためて、にほんの医療保険制度の充実ぶりを、認識した。
測定がおわり、車で、約1時間の、村で一番よいと言われている食堂(?)に。
高床のチャブ台で、野菜、チキン、魚を頂く。初めて“カエルの丸焼き”を。でも、と
ても、美味だった。
昼からはまた、集会所にもどり、健康測定をおこなった。
夕方になり、ホテルに。
2日間のボランティアを終えた、3日目は1人で、“ツクツクタクシー”なる人力車で、プ
ノンペン市内めぐり。
地域住民の生活は、昔日本で“あばら屋”とよばれた住居であった。
が、住居にしても、貧富の差がおおきかった。
医療機関で安部首相も、訪問された“小児専門病院”は建物も立派であったが、ロシアの
資本が投資されているとの事。医療機関には、たいてい、中国マネーが流れているのだ。
なんの病気や事故もせず、無事、日本に帰国という時に、空港でのんだ、オレンジ
ユースに現地の水からつくった氷がはいっていたのか、帰国の機内で、腹痛にげり。でも、
なんとか自宅まで、たどりついたのは、不幸中の幸であった。(ブスコパン、のみたぐり)
いつも、感じる事!日本ほど、全てにおいて、恵まれた国はないし、国民皆保険の国も
ない。ならば、せめて、服薬遵守を!薬剤師として、いつも、思う。
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